HSPの私が行なっている1番の対処法はとにかく休むこと!です。
日々の生活を過ごしているだけでも、刺激で疲労してしまいます。
そこでゆっくり休息を取ることで、心が安定し、いつも通り動けます。
他にも自分に合った正しい対処法を知ることでHSPの方が生きやすくなります。
ここではその対処法について詳しく解説していきます。
HSPとは?
HSPの名付けの親であるアーロン博士。
HSPには「DOES(ダズ)」という4つの特徴があるといっています。
- 物事の考え方が深い:Depth of processing
- 刺激に敏感である:Overstimulated
- 共感しやすい:Emotional reactivity and high Empathy
- 感覚が鋭い:Sensitivity to Subtleties
2、3個あてはまる・・・ではなく、4つすべて当てはまる人がHSPとされます。
これは、感情を司る脳の部位「扁桃体(へんとうたい)」の働きが、生まれつき強いことで起こるそう。
刺激に敏感なことでさまざまな特徴があります。

人付き合いにおいては、以下の特徴や傾向があらわれます。
- 人の大勢集まる場所が苦手
- 感受性が高いため、お世辞をすぐに見抜いてしまう
- 浅い人間関係を好まず、1対1の対話を得意とする
- 人に言われた些細な一言を、いつまでも気にしてしまう
- 人に共感しやすく、自分のことのように喜んだり悲しんだりする
- 仕草、目線、声色などに敏感で、相手の機嫌や気分、気持ちの変化にすぐ気づく
こうした傾向が当てはまる場合、まずは自分のそれに「気づく」ことが大切です。
HSPの特徴
自分がHSPなのか分からないという方もいますよね。
ここでは詳しく特徴について解説していきます。
刺激に敏感
大きな音や明るい光などの刺激にとても敏感で疲れやすいです。
人の些細な言葉や言動、表情などに対しても敏感に反応してしまいます。
小さなことでも傷ついてしまい、忘れることができません。
さらに普通の人にとっては些細なことでも、過剰にショックを受けてしまいます。

共感力が強く、感受性が豊か
他の人が怒られている場面を目にしたときに自分が怒られているように感じてしまいます。
そのため、自分がネガティブな感情になったり傷ついたりします。
また、良くも悪くも他人の表情をうかがうことが多いため、
他人のちょっとした仕草や声、表情などから、相手の機嫌を察することができます。

深く考える
繊細な神経系を持っているため、物事の意味や理解を深く追求するのが得意です。
調べ物などを始めると深く掘り下げるため、知識量が豊富な方が多くを占めます。
このように調べ物などの作業を行う際には、丁寧かつ慎重に物事や作業を進める方がほとんどです。

集中力がある
本来、HSPは高い集中力を発揮することができます。
そのためには静かな場所や自分のペースで作業することが必要になります。
逆に騒がしい場所や多くの刺激がある場所では集中できません。

変化に敏感
予定や計画が変わったり、トラブルが起きるとストレスを感じます。
環境の変化に弱いという特徴があり、強いストレスを受けて適応障害を発症してしまう人もいます。
また、普通の人には分からない些細な変化に気がつきます。

HSPは治るのか?
HSPはその人が生まれ持った気質なので治療法はありません。
病気や障害ではないため、精神科や心療内科での治療の対象ではありません。
ですが、それぞれの特性に応じた対策をとりながらうまく付き合っていくことが重要です。
HSPは感覚過敏(音や光など周囲の刺激に敏感に反応してしまう)という特徴があります。
そのため、発達障害と混同されることもあります。
発達障害は脳機能の障害によるものなので、HSPとは異なります。

繊細ゆえにストレスになることがありすぎて、
適応障害を併発することもあります。
HSPが抱えやすい悩み
HSPには、かなり多くの悩みが存在します。
その特性を詳しく見ていきましょう。

物理的刺激に敏感
HSPは刺激に対してとても敏感です。
まぶしい光や大きな音、強いにおい、服のタグがチクチクする感触など。
HSP専門キャリアコンサルタントのみさきじゅり氏や、精神科医の長沼睦雄氏によれば、
地震が来る数秒前に目覚めたり、食品添加物や電磁波に反応したりするほど敏感な人もいるそうです。
- 騒がしい場所が苦手
- まぶしい場所が苦手
- くさいものに敏感
- 小さな物音がひどく気になる
- 肌触りの悪い服や、タグのチクチク感が苦手
- 嫌いな味は耐えがたいほど不快に感じる
- 添加物入りの食品で気持ち悪くなる

私は夜中に地震がくる前は確かに起きてる!
親には動物みたいと言われてました。笑
人間関係で傷つきやすい
HSPは他人の感情を敏感にキャッチするため、コミュニケーションで傷つきやすいです。
普通だったら気にしないようなことでも、他人の些細なひとことに深く傷ついたりします。
また、欠点を指摘されると深く落ち込み、立ち直るのに時間がかかります。

相手の顔がくもると「嫌われたかも?」と気になってしまいます。
それほど重大でないことについて深く考えることも、よくあります。
日常の小さいことについて長く考え、時間がかかることも。
例えばランチのお店が決められない、仕事の細かい部分が気になり、作業が遅くなるなどがあります。
将来についてもあれこれ想像し、不安になりすぎてしまいます。
完璧主義で責任感が強い
HSPには常に完璧であろうとする傾向があります。
理想が高く、まじめで責任感が強いとのことです。
なんでも計画を立てて、完璧にこなそうとします。
計画がずれたり、少しでもミスがあるとへこみます。
責任感が強く、普段の仕事はしっかりこなします。
なので、重要な仕事を任されますが、それが負担になることは確かです。

しっかりやらなきゃ!と考えすぎて、失敗が怖くなり
何回か逃げたこともあります。
ペースを乱されるのが苦手
大量の仕事を一気に頼まれたり急かされたり、自分のペースを乱されるのが苦手です。
キャパを超える情報処理を迫られると混乱することがあります。
急かされたり、見られたりすると集中できなくなります。
また、環境が変化すると慣れるまで時間がかかります。
なので、新しいチャレンジやリスクをともなう行動を避けています。

マルチタスクが凄く苦手です。
料理中に子どもに話しかけられるとイラッとしてしまいます。泣
他人の感情に影響されやすい
共感力が高く、他者の感情を自分のもののように感じるのもHSPの特徴です。
怒りや悲しみといったネガティブ感情に強く影響され、心が乱れることもあります。
人が怒られているのを見ると、自分のことのようにつらくなります。
また、機嫌が悪そうな人を見ても落ち込みます。

悲しいニュースや、怖いエンタメ(ホラーや暴力シーンなど)が
大の苦手で、絶対見ません。
自己肯定感が低い
完璧主義の裏返しとして、HSPは自己肯定感が低くなりがちです。
高い理想を掲げ、それが叶わないと落ち込みます。
なので、「自分はダメな人間だ」という自己否定の感情にとらわれる傾向があります。
気が弱い
HSPは、批判されたり嫌われたりすることを極度に恐れています。
そのため、何か言われても反論できず、相手の言いなりになってしまう傾向も。
頼みごとを断れなかったり、相手の言い分に反対も反論もできません。
人間関係で傷つきやすい
HSPは他人の感情を敏感にキャッチします。
そのため、コミュニケーションで傷つきやすい傾向があります。
ちょっとした言葉や振る舞いで心が揺れ動きがちです。

本当に些細な一言で数日は悩んでます…。笑
忘れた頃にまた思い出して「うわぁー!!」ってなったりします。
人がいると緊張する
HSPは他者によく気を使うため、近くに人がいると緊張し、苦痛を感じがちです。
親しい友だちや家族でさえ、心が休まらないときもあります。
飲食店や電車は落ち着けず、人混みが苦手です。

そしてHSPは空気を読むことが得意です。
ですが、そのせいで疲れ果てたり、人付き合いに苦痛を感じたりすることも。
相手が不快な思いをしていないか、感情を察してフォローしたりと
気を使いすぎてクタクタになります。
疲れやすい
このようなことを経験するため、疲れやストレスをため込みやすいのもHSPの特徴です。
仕事終わりや休日は、疲れ果てて何もする気が起きないです。

仕事から帰ってきて、横になったら最後…。
2時間ぐらいぼーっとしたり動画見たりしてます。
回復した後に、やっぱり行動しとけば良かったと後悔…。
HSPの対処法
そんなHSPさんですが、対処法を知っておけば生きやすくなります。
何点か挙げていますので、自分に合う対処法を見つけてみてください。
まずは自分の特性を理解する
まずは、HSPの気質を深く理解してみて下さい。
自分の生きづらさに名前がつくだけで不安が軽くなることもあります。
実際に私がそうでした。
いつもの小さな悩みが出でくると「HSPだから仕方ない」と思えます。
このように思えるだけでも、心の負担がかなり減ります。
HSPによる体験談やエッセイを読むのもおすすめです。
1人で休む時間の確保
お部屋で横になって休んだり、ぼーっとしたりする時間がHSPさんには必要です。
頭のなかで渦巻いていた情報が整理され、癒やしを感じます。
室内外の刺激が気になってボーッとできないなら、波の音や自然の音を流すのがオススメです。
苦手なこと・人とは距離をとる

HSPさんは他人の感情に影響されやすいです。
誰かが近くにいると、イライラなど負の感情をキャッチしてストレスを感じるかもしれません。
その場合は「パーソナルスペース」を広くとることです。
人間は身体の前方に「縄張り」のようなものをもっております。
このスペースが侵されると不快感を覚えます。
このパーソナルスペースに踏み込まれないようにしてください。
「距離が近いような……」「威圧感を感じる……」と思ったら、
さりげなく身を引き、心地よく感じる距離まで下がりましょう。
相手に横・斜めから接することでも、パーソナルスペースの侵害を回避できます。
誰かと食事に行くなら、カウンター席を選んだり、テーブル席で斜めに座ったりしましょう。
周りの人を頼る
周りの人に頼るのは、HSPにとって難しいことかもしれません。
ですが、言いやすい人やタイミングがあったら、ぜひ頼ってみて下さい。
そして自分の家族や仲がいい人に、自分の気質を話して頼るのも一つです。
私は家族にはHSPについてしっかり話してあるので、頼りやすいです。
なのでイライラしているときや、困っているときなど理解して貰えて助かっています。

職場では頼るのも勇気がいるので頼んだことはないです。笑
相手から声をかけてくれた時だけ頼るように努力してます。
1つの問題に集中して取り組む
HSPの人はマルチタスクが苦手な傾向があります。
仕事・家事などでは、一度に複数の問題に取り組まず、できるだけシングルタスクに。
ひとつずつ順番に取り組んだ方が、力も発揮できます。
やることをリストにしてから順番に進める方法も効果的です。
期待しない
相手が自分の思い通りに動いてくれることに期待しない方がいいです。
そして自分にも期待しすぎない方がいいです。
完璧主義なので、相手に対して自分のイメージ通りになって欲しいという気持ちが強いです。
そして大体は期待を外されてストレスにつながります。
なので期待しないだけでストレスが激減しますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
HSPの方の力に少しでもなれば幸いです。